2013年11月03日

イラン入国

16時の便でドーハを出発予定で搭乗口で待っていた。
行き先はイランの北東部、イスラム教シーア派の聖地マシュハド

テヘランやシーラーズ等に行く飛行機なら違ったのかもしれないが、さすが聖地に行く飛行機だけあって敬虔そうなイスラム教徒の搭乗客が多い。なんと乗客の半分以上は全身黒い衣装に覆われたイスラム教徒の女性であった。かなり異様な雰囲気だった。
マシュハド
本当にお前マシュハドに行くのか?というような顔をされながら搭乗口を通過。すると・・・
「あなたはビジネスクラスに移動してください。」と小声で言われタダでグレードアップ。
なんとなく、飛行機に一人だけ乗った異教徒だからちょっと一般の人たちと離されたのだろうか・・・
なんて無駄な想像もしてしまうほどの状況であった。

フライトは約3時間。着陸前に見える街の光を見て身が引き締まる。
イスラム教シーア派が国民の95%を占める国、イラン。
(イスラム教徒約12億人のうち、シーア派は約2億人と言われる。)
1979年のイランイスラム革命以来、現在に至るまで欧米諸国とは敵対する関係である。
旅行者であっても女性は頭にチャドルを巻かなければならないし、ビザを取るのも大変で、宿や交通機関の予約もできない。いざ旅をするにもい準備に時間のかかる国。

そんなことより一般的には核やテロの国というイメージがつきがちな国でもある。
そうではないと知ってはいても、緊張感はいつもより大きかった。


空港では旅行会社の運転手が迎えに来てくれていた。
というのも、いつもならこんなサービス頼まないのだけど今回は事情があった。
それは、マシュハドからテヘランへの国内線の飛行機の購入のため
現在イランはアメリカからる経済制裁を受けている影響で、クレジットカード等の決済ができず、日本からイラン国内線のチケットを直接買うことはできないのだ。

というわけで、イランの旅行会社に国内線のチケット手配を依頼していたのだけど、その受取条件として空港への送迎サービスを依頼し、その運転手に代金を払いチケットを受け取るという形式だったのだ。
(ちなみに、依頼したのはIRAN TRAVELING CENTER。航空券:65ドル, 送迎料:25ドル)

20分ほど走ると市街へと着く。宿は予約していなかったのだけど、この時期はどこも満室。
運転手のおっちゃんが親切に色々探してくれて、一泊20ドルのホテルで手を打った。
今はラマダン中であり、巡礼者が多く訪れるためどこもいっぱいだそうだ。

長い移動に疲れたので、街を周るのは翌日の朝から。
朝食付きだと言っていたが朝起きて食堂へ行ってみても何も無い。やはり日の出前に行かないと料理は無いのだろうか。まぁいいや。ラマダンの勝手がわからないのであまり強くも言う気もなかった。
こんなこともあろうかと持参したカロリーメイトを食べて外へと出た。
マシュハド
初めて感じるイランの空気。想像していたイランとはずいぶんと違う。
マシュハド
思ってたよりも都会で、緑が多くて、生活観の溢れる街だ。
マシュハド

向かうは、ハラムと呼ばれるハラメ・モタッハル広場
年間2000万人のイスラム教徒が訪れるという、大巡礼地だ。
マシュハド

イスラム教シーア派最大の聖地、エマーム・レザー廟

第八代のイマーム、アリー・アル・レザーの殉教地。
マシュハド
なんせ広すぎて入り口が複数あり、どこから入って良いのか最初わからない。

異教徒が入れる入り口は決まっているようで、頼んでも無いガイドがついた。
英語で説明しながら一緒にまわってくれるオッチャン。途中、異教徒向けにイスラムについての本なんかもプレゼントされ荷物が増えてしまったが、最後に絨毯博物館まで行って別れを告げられた。見終わったらそのまま出口に向かいなさいと言われたが、素直にそのまま帰るわけが無い。

ちなみに広場の中はカメラ撮影禁止で、入る前に荷物は全て預けなければならない。
しかし、みんなケータイでは結構撮影していたので、便乗して撮影をさせてもらった。

マシュハド

どこまで細かく作られているんだ!!そう思わされる程建物は美しい。
細かいタイルの装飾が青く光り、見るものを魅了する。

マシュハド
当たり前やけど周りは全員イスラム教徒。
真剣な巡礼者を前に溢れ出す「自分がこんな所に居ていいのか感」。

マシュハド
エルサレムの岩のドームのミニチュアみたいなのがあった。
マシュハド

マシュハド

現在も建築中のものがいくつもあり、未だ拡張が続いているようだ。

歩き回っているととある若者に声をかけられ建物の中に連れ込まれた。
そして、絨毯の上に座らされ、十数人もの若者たちに囲まれた。
そこに居た若者の国籍は様々であった。イラン人はもちろんだが、その周辺国である
アフガニスタンやパキスタン、マレーシアやタイ、オーストラリア等意外な国の人も居た。
何か悪いことしただろうかと不安になっていると、どうやらそうじゃないらしい。
こんな所に日本人が来るのは珍しいのだろう、みんな話がしたいということだった。
なぜここに来たのか、あなたは何の宗教を信じているのか等みんな興味津々。

正直イスラム教徒じゃないのにこんな所にまで入ってきた後ろめたさもあったのだけど、
「イスラムに興味を持ってここに来てくれたことが嬉しい。」と言ってくれて嬉しかった。
そして、自分もイスラム教徒である彼らが、異国である日本人の文化や考え方などに興味を持って、色んなことを聞いてくれるのもとても嬉しかった。


ハラムが巡礼地としての本当の姿を見せるのは、日が暮れてから。
昼も過ぎ、太陽が高くなり暑くなってきたので一度ホテルに戻り、休むことにした。

2013.08.03-08.04
web拍手 にほんブログ村 旅行ブログ 海外一人旅へ

posted by がちゃ at 20:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | イラン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/379868171
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。